はじめに
日本の漢字は、中国から伝来したものです。中国の漢字は、紀元前1500年頃に殷王朝で使われていた甲骨文字が起源と言われています。その後、漢代に篆書、隷書、行書、草書などの書体が作られ、日本の漢字はこれらの書体から影響を受けました。
日本に漢字が伝来した経緯
日本の漢字が伝来した経緯については、諸説ありますが、3世紀末ごろ、応神天皇の時代の248年に王仁が百済から日本に渡り「論語」十巻と「千字文」一巻を持ち込んだことが、その始まりとされています。その後、4世紀から5世紀にかけて、仏教とともに漢字が日本に広く伝播していきました。
日本の漢字の特徴
日本の漢字は、中国の漢字と比べて、いくつかの特徴があります。
- 音読みと訓読みの二つの読み方がある
- 漢字の形が簡略化されている
- 和製漢字が作られている
音読みと訓読み
中国の漢字は、漢字の音を意味する「音読み」と、漢字の意味を意味する「訓読み」の二つの読み方があります。日本の漢字も、この音読みと訓読みの二つの読み方を受け継いでいます。
漢字の簡略化
日本の漢字は、中国の漢字と比べて、いくつかの漢字が簡略化されています。例えば、「馬」という漢字は、中国では「馬」と書くのに対し、日本では「馬」と書きます。
和製漢字
日本の漢字には、中国から伝来した漢字とは異なる、日本で作られた漢字もあります。このような漢字を「和製漢字」と呼びます。例えば、「コンピュータ」は、中国語では「電腦」と表記されますが、日本では「コンピュータ」と表記します。
まとめ
日本の漢字は、中国の漢字を元に作られたものです。しかし、日本に伝来した後、日本の文化や言語の影響を受けて、独自の特徴を備えた文字へと変化してきました。